注文住宅の家づくりを始める前に知っておきたい!?CLT住宅の雑学をご紹介!

住宅にはいろいろな形がありますが、例えば最近流行しているものの1つとしてCLTと呼ばれるものが存在しています。
この特徴は、合わせた板などを使っておりこれを交互に組み合わせることにより敷き詰める方法です。
最初から素材が出来上がっているため完成までにそれほど時間がかからないのが特徴かもしれません。
これを用いている会社はまだまだそれほど多くありませんが、これから増えていく可能性があります。
興味がある場合には、いちど話を聞いてみると良いかもしれません。
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注文住宅の家づくりを始める前に知っておきたい!?CLT住宅の雑学をご紹介!
- CLT工法は優れた断熱性・高い強度・高いエネルギー効果を兼ね備えた住宅
- CLT工法は住宅はもちろん新国立競技場にも採用されている
- CLT工法で建築する住宅は使用する木材が多いので伐採期を迎えた森林資源を活用できる
- CLT住宅の主材料になる木材はコンクリートの10倍など断熱性能が期待できる
- CLT住宅の大判パネルは工場で製造や加工が行われるため現場での廃棄物が減る/a>
- 山林は伐採をしないと荒れてしまう!CLT住宅なら有効活用できる
- CLT住宅の端材は木質バイオマス発電の燃料に有効活用
- CLTは強くて軽い木の特徴を引き継ぎコンクリートに匹敵する強度が住宅性能を高める
- 住宅としての強さが4倍も違う!?木造軸組工法の耐力壁とCLT壁の強度比較
注文住宅の家づくりを始める前に知っておきたい!?CLT住宅の雑学をご紹介!
住宅を建築したいと考えているならば、どのような種類の住宅なのかを確認しておいた方が良いです。
住宅の種類といっても、例えば和風や洋風といったジャンルもありますが、素材等もそれぞれ建築会社によって異なるケースがあります。
比較的安い素材として、CLTと呼ばれるものがあります。
家づくりにおいては、重要なジャンルの1つになるかもしれません。
CLTを用いることで、比較的早い時間で建物を建築することができるため今後広がりを見せる可能性があります。
CLT工法は優れた断熱性・高い強度・高いエネルギー効果を兼ね備えた住宅
CLT工法は近年注目されているものの一つであり、オリンピックのパビリオン棟や新国立競技場などにも採用されています。
乾燥した板を繊維方向が直交するように重ねて接着し、パネルを作り上げていくものであり、繊維そのものが交差するので大変強度があり、反りや狂いなどを軽減することができます。
この層は3層や5層などがあり、厚みがあればあるほど断熱性能が高くなります。
CLT工法はコストパフォーマンスに優れている住宅としても知られています。
通常木造の家はまっすぐな板を使用することが多いのですが、CLTでは節がある、太くない木でも使用することができ、森林資源を有効に活用することができます。
性能も大変優れており、木造の建物であるため大変軽く、揺れに強い他、火災にも強く燃え切るのに1時間以上かかりました。
熱伝導率もコンクリートの12分の1程度であるため断熱性が高く、厚さ10cmのCLTは1.2mのコンクリートと同じ性能があります。
自然に配慮した住宅であり、シックハウス症候群のリスクを軽減することができるので、大変環境に優しい工法となります。
CLT工法は住宅はもちろん新国立競技場にも採用されている
住宅には鉄骨や木造などがあり、それぞれ数種類の工法がありますが、近年注目されているのがCLT工法です。
従来の木造建築物に比べると大変強度があり、断熱性においてはレンガの3倍、コンクリートの10倍、そして鉄の700倍以上の性能を持ちます。
木をふんだんに用いることで高い省エネルギー効果も期待することができ、環境へ配慮することができることから新国立競技場にも採用されている工法になります。
CLTは木材を縦と横に交互に重ねたパネルのことであり、大変分厚いです。
交互に重ねることで繊維が直交し、通常よりも反りや狂いを軽減することができるので、強度が保てています。
さらにCLTの特徴として成長した木のみでなく、太さが足りなかったり節が多かったりするものも活用をすることができ、森林資源を有効に活用することが可能です。
循環型社会の実現に寄与している工法であり、CO2削減にも貢献している特徴があります。
新国立競技場のように大空間も作ることができるので、デザインに富んだ住宅を作ることもできます。
CLT工法で建築する住宅は使用する木材が多いので伐採期を迎えた森林資源を活用できる
CLT工法が注目されていますが、これまで採用されてきた建材とは異なり、いくつもの木材を交互に組み合わせ層の数を増やすことによりかなり頑丈な建材として使うことができます。
地球環境を守るために無駄に樹木を伐採して使える部分だけを製材するのではなく、CLTの場合は森林において伐採が必要とされる木材を活用する方法が行われているので、廃棄処分をする部分を大きく減らすことができることでエコな建材になります。
本来であれば端材として処理される材木もCLT工法ではフル活用をしているものなので、木造住宅に採用するには地球環境にも優しい家作りに貢献しています。
製造メーカーによる違いはありますが廃材利用にも対応をしており、従来型の木造住宅とは異なり頑丈でありながら廃棄物をできるだけ出さずに建築を行える資材でもあります。
この工法は反りや変形を起こさない特徴もあり、施工性を高めることに成功し、工期を短縮できるメリットも特徴ではないでしょうか。
CLT住宅の主材料になる木材はコンクリートの10倍など断熱性能が期待できる
東京オリンピックで注目されたCLT工法は、木造建築物の一つにとらえられていますが、実際には木造建築にはないメリットが多数あり、大変住み心地の良い住宅にすることができます。
CLTでは細いものや節のあるものを活用することができ、通常よりも使用する木材が多いため環境を有効に使うことが可能です。
さらにはレンガの3倍、コンクリートの10倍以上の高い断熱性能を持っている特徴があります。
繊維に直交して接着されるので面として利用をすることができ、構造的にも安定した住宅を建てることができます。
このことは2015年に行われた振動台実験で実証されており、阪神淡路大震災を再現した揺れに対しても倒壊することがなく、目立った損傷はありませんでした。
断熱性能は木造に比べて圧倒的に高く、コンクリートと比較しても1.2mの厚さのコンクリート壁とCLTの厚さ10cmが同等の性能です。
150mmほどの厚さのCLTであれば隣の部屋で火災が起きていても壁自体は熱くなく、熱が伝わりにくいことも実証されています。
CLT住宅の大判パネルは工場で製造や加工が行われるため現場での廃棄物が減る
CLT住宅は工法の一つで、従来の木造と比べると使用する木材の量が多いことからも、国内の伐採期を迎えている森林資源を活用できるメリットがあります。伐採期を迎えた木は、そのタイミングで伐採をしなければ地面に光が届かないなど森林の状態が悪くなる自然保護にも悪影響を与えかねません。
国内の木材は海外産のものと比べると価格が高いことから低コストの家では利用が難しいといわれていました。CLT工法の場合は、大きな面材で部材点数が少ないことや工場で大型パネルの製造および加工が行われるので、現場での施工が楽になることや廃棄物の量を減らせるなど2つのメリットが活かされることになります。これは、工場の中で設計図に描かれた木材を加工して、現場ではそれを組み立てるだけなどのような作り方になっているので、余分な板材をノコギリで切り落としたりくみ上げるための加工もないわけです。また、廃棄物が少なくなるので地球環境にも良い影響を与えてくれるメリットもあるわけです。
山林は伐採をしないと荒れてしまう!CLT住宅なら有効活用できる
CLT工法は東京オリンピックの国立競技場で大きな注目を集めるようになりました。木造住宅は日本において代表的な工法ではありましたが、品質にばらつきがあり、火に弱い、白アリなどの害虫に弱いなどのデメリットがあります。そのような問題を解決したのがCLT工法であり、ばらつきを規格化することで一定の強度を保つことができ、さらに害虫の被害も起こらなくなっています。
CLTは厚板を繊維方向に直交に重ねて接合しており、原料はひき板を使用しています。細いものや節の多い物なども活用することができ、無駄がありません。多くの木を使用することから山林を守ることができており、徐々にですが荒れた山林が少なくなってきています。
日本では国産の自給率は9割以上でしたが、近年は2割まで落ち込んでしまいました。山は荒れ放題に荒れたのですが、CLT工法が出てきたことにより自給率を高めることができています。主に使用されているのは杉とヒノキであり、多く活用されればさらに自給率が高まり、山を守ることができます。
CLT住宅の端材は木質バイオマス発電の燃料に有効活用
CLT住宅はこれまでの様々な木材とは異なり非常に強度が高いと注目されており、そのために木造の良さを生かしながら鉄筋コンクリート並みの強度を持つことができると言われる部分も少なくありません。また鉄筋コンクリートに比べ材料費が安く済むことや、木造住宅に慣れ親しんだ日本人の感覚にマッチしていることから、その需要が飛躍的に伸びているものとなっています。
CLT材は木材であるため様々な用途にその端材が利用されることでも知られており、特に近年では木質バイオマス発電の燃料に有効活用することが注目されているのが実態です。木材バイオマス発電は微生物の力を利用してエネルギーを抽出する方法であるため、これまで日本で一般的に行われてきた化石燃料による火力発電に対して自然に優しく、また効率的にエネルギーを得ることができる方法と注目されています。
CLTは木目の方法を直角に組み合わせることで強度を得るものとなっているため、基本的には木材と変わりません。そのためその端材も有効活用できることが、注目されるポイントとなります。
CLTは強くて軽い木の特徴を引き継ぎコンクリートに匹敵する強度が住宅性能を高める
CLT工法は従来の木造の進化版であり、近年注目されている方法です。いくつもの板を重ねて接着するため集合板と間違えられるのですが、CLTはひき板を繊維方向に直交するように重ねて接着をしており、強度が全く異なっています。重ねれば重ねるほど強度と断熱性能が高くなっており、耐震性も大変高いです。国土技術政策総合研究所で行われた実験では、国産杉のCLTパネルで作った5階建ての建物は、阪神淡路大震災と同じ程度の揺れであっても目立った損傷はありませんでした。軽いため揺れに強いことが分かっており、さらに火災にも強いことが判明しています。
コンクリートに匹敵するほどの強度があるCLT住宅は断熱性にも優れており、厚さ1.2mのコンクリートと10cmの板と同じ断熱性があることがわかりました。150mmの厚さがあれば隣の部屋で燃えていたとしても手で触れても熱くなく、早期に避難が可能になります。強度と断熱性がコンクリートと同等であり、日本の気候に適した住宅と言えます。
住宅としての強さが4倍も違う!?木造軸組工法の耐力壁とCLT壁の強度比較
CLT住宅は木造でありながら近年非常に需要が高まっているRC構造の住宅に対して引けを取らない強さを持っていることが注目されており、その強度は一般的な木造建築の4倍以上とも言われています。一般的な木造建築は技術的には木造軸組み工法とも呼ばれ、柱の組み合わせを利用してその強度を維持すると言うものですが、これは木材そのものの強さとその組み合わせに頼っている部分があり、特定方向の力に弱いと言う欠点があります。CLTは木材の木目の方向を直角にして貼り合わせた特殊な合板で、材料自体に耐久性や強さがあることから、時空型構造とは異なる性質を持っているのが特徴です。
軸受構造の場合にはその組み合わせ部分に強い力が変わり、そのために組み合わせ部分の強度を高めることが全体の強度を高めることにつながるのですが、CLTの場合には材料全体がその力を受け止めることになり、効率の良い耐久性を持つことができます。強度比較では従来の4倍もの耐久性を持っている事はわかっており、その他の非常に注目されているものとなっているのが実態です。