CLT住宅は挽き板を直交積層して互いの層が変形を抑え合うので変形が少ない

CLT住宅は挽き板を直交積層して互いの層が変形を抑え合うので変形が少ない

科学技術の発展はあらゆる方向に及んでいます。
従来科学の発展と言うと、これまでにないような材料の開発を行うと多くの場合、新材料開発に頼っているということがよくありました。
現在でもこのような方向の開発は行われているのですが、従来材料の見直しや改良ということも行われてきています。
そのような一つの例として、木質構造材料の発展があります。
木質材料と言うと、水分を吸うと反ってしまうというようなことが特徴である言われていました。
また強度的にもある方向に壊れやすいというような性質があるということも言われていて、鉄筋コンクリートなどには及ばないという風に考えられてきました。
このような考えが、CLTの開発で大きく変えられることになりました。
CLTとは、ある程度の厚みの挽き板をその繊維方向が直行するように重ねて貼り合わせたものです。
このような構造により、積層された板同士が変形を抑え全体としてのひずみを小さくすることができるようになりました。
このような特性を利用することにより、従来木造では難しいと言われた高さの住宅の建設も可能になってきました。

短期間で完成するCLTを使用した住宅に住むことのメリットについて

CLT(cross laminated timber)とは、のこぎりなどで引いて切り出されたヒノキやトドマツやカラマツからできたひき板の繊維同士の方向が垂直になるように接着された分厚い木の素材のことを示しています。
一般的に、鉄筋コンクリート造の住宅の土台は、モルタルやコンクリートなどという水を使用して1ヶ月程度乾燥させたのちに仕上げられます。
しかしながら、CLTのパネルは組み立てるだけであるため、施工後に時間を置くことなく次の作業に取り掛かることができるため、短期間で完成させることができます。
さらに、CLTは木からできているため、重量は鉄筋コンクリートの5分の1であるため、輸送のコストも削減することができます。
木造は耐火性がないのではないかと感じる人もいるかもしれないのですが、木材厚板は火災時に表面は炭化層になるため、燃えて建築物が倒壊するという可能性は高くないのです。
これからはますますCLTが普及していくことでしょう。

CLTに関する情報サイト
家づくりを始める前に

住宅にはいろいろな形がありますが、例えば最近流行しているものの1つとしてCLTと呼ばれるものが存在しています。この特徴は、合わせた板などを使っておりこれを交互に組み合わせることにより敷き詰める方法です。最初から素材が出来上がっているため完成までにそれほど時間がかからないのが特徴かもしれません。これを用いている会社はまだまだそれほど多くありませんが、これから増えていく可能性があります。興味がある場合には、いちど話を聞いてみると良いかもしれません。

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